藤井七冠と佐々木七段の王位戦「勝負メシ」は市内飲食店から募集…市民投票で上位5位が候補に 静岡・牧之原市

 前人未到の「八冠独占」に向けて藤井聡太七冠がタイトル防衛を目指す将棋の王位戦。第6局の開催予定地・静岡県牧之原市では、「勝負メシ」効果に期待が高まっています。

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藤井七冠と佐々木七段の王位戦「勝負メシ」は市内飲食店から募集…市民投票で上位5位が候補に 静岡・牧之原市

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王位戦は3勝1敗で藤井七冠が「王手」

 藤井聡太七冠の王位戦第4局。3連勝中だった藤井七冠が防衛に王手をかけていましたが、85手をもって佐々木大地七段に軍配があがりました

藤井聡太七冠(16日):「2日目は、午前中から少しこちらの態勢が悪くて、苦しいかなと思っていた…」

 それでも3勝1敗で防衛に王手をかけている藤井七冠。王位戦の第5局は22日から徳島県で開かれます。実はこの王位戦。徳島県の次、「第6局」の舞台に選ばれているのが牧之原市なんです。

牧之原市民が選んだ「勝負メシ」は

画像1: 牧之原市民が選んだ「勝負メシ」は

 藤井七冠と言えば、毎回社会現象になるのが勝負メシ。今回、牧之原市では市内の飲食店から勝負メシ候補を募集し、31店舗がメニューを考案。その中から市民投票でランチ部門とスイーツ部門、それぞれ上位5品が勝負メシ候補として選ばれました。

画像2: 牧之原市民が選んだ「勝負メシ」は

 ランチ部門で候補に選ばれたのは、こちらの5品。牧之原産トマトを使った風来坊の「ピリ辛和え麺とお茶の葉入りしらすの茶飯」、門膳の特上とろろ天重など。

 そして、こちらがスイーツ部門の候補に選ばれた5品です。

スイーツ部門「静波夕日のコルネ」

 スイーツ部門の候補となる一品を考案したのが、牧之原市で大正から店を構える老舗「菓子司 扇子屋」です。

菓子司 扇子屋 高橋克壽代表:「まず最初にやったー!という感じ。大変光栄に思います。選んでいただけてありがたい。すごく嬉しい」

画像1: スイーツ部門「静波夕日のコルネ」

 勝負メシ候補に選ばれたのは、「静波夕日のコルネ」。

菓子司 扇子屋 高橋克壽代表:「たまたま、そこ(静波)を通った時にきれいな夕日が見えて反射していた。コロネはくだける波をイメージして、波の中に夕日が光るというような感じでイメージして作った。ぜひ牧之原のいい景色を見てくださいと。こういう素晴らしいところもあるんだと(伝えたい)」

 牧之原で育てられたミカンを夕日に見立て、牧之原の美しい風景を再現しました。

画像2: スイーツ部門「静波夕日のコルネ」

堀優奈アナウンサー:「サクサクです。おいしい。このみかんの酸味が、甘いクリームによく合います」

 おやつ候補の激戦を勝ち抜いた一品。ただ、王位戦は7番勝負。あす22日から徳島県で行われる第5局で藤井七冠が勝利し、決着がつけば、牧之原市で第6局は開催されないため、心境は少し複雑です。

菓子司 扇子屋 高橋克壽代表:「藤井さんが負けないと、牧之原に来ないというのは複雑ですよね。なんとかやってもらいたいなという期待感の方がすごく大きい」

スイーツ部門「いちごおりパフェ」

 一方、土にこだわり、お茶やイチゴを栽培する「森木農園」が考案したのが。

画像: スイーツ部門「いちごおりパフェ」

森木農園 森木亮専務:「『いちごおりパフェ』といって、自信を持って作ったイチゴなので、素材の味をふんだんに味わっていただきたいので、イチゴをメインとしたパフェ。生クリームも使用しているが、甘さ控えめでさっぱりとイチゴの味を十分に味わえるパフェ」

 凍らせたイチゴをふわふわに削り、自家製のいちごアイスを盛りつけ。イチゴをふんだんに使った、ぜいたくな逸品です。

森木農園 森木亮専務:「(すでに)何件かお問い合わせいただいている。なかなか田舎のところでお店を開いて販売しているので、いろいろな人に知っていただいて、ここまで足を運んでいただければうれしい」

市の担当者「全国から牧之原市が注目されるきっかけに」

 勝負メシプロジェクトを企画した市の担当者も、期待を膨らませます。

画像: 市の担当者「全国から牧之原市が注目されるきっかけに」

牧之原市商工振興係 永田一真主任:「昨年、王位戦が開催された時も両対局者が召し上がったランチであるとか、おやつが全国的にも広く紹介いただきまして、多くのお問い合わせをいただきましたので、今年も全国から牧之原市が注目されるきっかけになっていただければいいかな、と考えております」

 王位戦第6局は、あすから始まる第5局の結果次第で、9月5日と6日に牧之原市の平田寺で開催される予定です。