サクッと軽やか、博多の風味が藤枝に舞う 「博多天ぷら 織田」
揚げ物と聞くと、重たい、胃にもたれる――そんなイメージを心地よく裏切ってくれるお店が、藤枝市水上にあります。県道216号沿いにある「博多天ぷら 織田」は、九州・福岡のソウルフードである“博多天ぷら”を専門に提供する県内でも珍しい一軒。博多天ぷらの最大の特徴は衣の軽さ。薄衣でカラリと揚げられた素材は、旨みをしっかり閉じ込めながらも油っこさがなく、驚くほど軽やかな食感です。1番人気は、「大盛り天ぷら定食」。エビ、白身魚、豚肉、鶏肉、野菜と、計7品ほどの天ぷらがずらりと並びます。ごはんと味噌汁に加えて、日替わりの小鉢の総菜がつくのも嬉しいポイント。毎回違った味に出会える楽しみもあります。食材の組み合わせを変えながら、塩・天つゆ・薬味などで味に変化をつけられるのもこの定食の醍醐味です。

定番の「天ぷら定食」も内容に妥協はありません。エビ2本、白身魚1品、季節の野菜などがバランスよく盛られ、見た目も華やか。薄衣なので最後までさっぱり堪能できます。

変わり種で注目なのが「明太子の天ぷら」。見た目は素朴ながら、ひと口食べれば驚きの食感。外はパリッと、中はレア気味の明太子がとろけ出し、まったく新しい味覚体験を与えてくれます。これはもう、何もつけずにそのまま頬張るのが正解です。

がっつり食べたい人には、「豚角煮天丼」(1300円)がおすすめです。下味をつけて一晩寝かせた豚バラ肉を、香味野菜と煮込んでやわらかく仕上げ、それをそのまま天ぷらに。ジューシーな角煮の旨味と、香ばしい衣の一体感はやみつきになること間違いなし。ここに半熟玉子の天ぷら(200円)を追加すれば、とろりとした黄身が全体に絡み、まろやかさがさらに引き立ちます。


食後には、ちょっとした驚きのあるスイーツも。冷凍したプチシューに衣をまとわせて揚げた「プチシューアイスの天ぷら」は、外は熱々、中はひんやり。サクサクの衣ととろけるクリームのコントラストがクセになります。同じく「プチまんじゅうの天ぷら」も、和スイーツ好きにはたまらない一品です。


定食や丼、うどんなどメニューの幅も広く、何度でも通いたくなる魅力にあふれています。揚げ物の概念が変わるかもしれない⁉ そう思わせる味に出会えるはずです。

博多天ぷら 織田
藤枝市水上210‐34
TEL 054‐639‐9988
営 月~木 10:10~15:00(L.O.14:50)
金~日・祝 10:10~15:00(L.O.14:50)/16:30~20:00(L.O.19:50)
不定休
Pあり