“大食漢”の名を掲げる伸びやかな料理とワインの食堂 静岡市「ワイン食堂 ぐるまん」
静岡市葵区伝馬町、新静岡セノバの向かいに立つ「ワイン食堂 ぐるまん」。ぐるまん=大食漢という意味の名の通り、ワイン片手にしっかり食べて楽しめる料理がそろう。昼はサラダとカレー、夜は200種類以上のボトルが並ぶワインビストロとしてにぎわう。
まず食したいのが「ぐるまんサラダ&ミニカレー」。1日に必要な野菜350g以上を盛り込んだ大皿のサラダに、口直しのミニカレーが添えられる。トマトは御前崎産のフルーツトマトとミニトマト。スペイン産生ハムとゆで卵が彩りを添え、華やかさと満腹感を両立させている。味付けは自家製ヴィネグレット。サッパリと軽やかだ。
名前が面白い「本気(マジ)の思い出ロコモコ」。店主がハワイで出会った“デミグラスソースを使うロコモコ”の記憶を再構築した一品だ。自家製デミソースと手ごねハンバーグは、豚の甘い肉汁と牛の旨みが調和し、世代を問わず愛される味になっている。
魚介好きには「ぐるまん風 魚介のトマトパッツァ」。アルゼンチン赤エビ、ムール貝、ホタテ、イカ、さらに白身魚。具材からにじみ出る旨みをオリーブオイル、白ワイン、トマトソースで軽やかにまとめている。魚介のだしが濃縮し、トマトの酸味が輪郭を整える冬に嬉しいひと皿だ。
濃厚な一皿を求めるなら「豚のやわらかバルサミコ酢煮込み」。豚バラ肉を約3時間、ワインとバルサミコ酢、玉ネギなどと共に煮込む。箸で切れるほどやわらかく、脂の甘さとバルサミコの酸味がしっかり寄り添ってくる。
冬季限定の「チキンポットパイ」も見逃せない。賄いから始まったメニューで、軽い塩味に調えたクリームソースに鶏モモ肉と季節野菜の旨みが溶け込む。寒さを忘れさせるような温かなおいしさがある。
ワインに寄り添う皿、野菜が主役のランチ、大皿で楽しむ夜。“たっぷり食べる幸せ”を堂々と掲げる一軒は、今日も食いしん坊の記憶を豊かにしていく。
ワイン食堂 ぐるまん
静岡市葵区伝馬町8-3松崎ビル1階
電話番号:054-270-9181
定休日:日曜日
営業時間:平日 11:30〜14:30(L.O.14:00)/ 17:30〜22:30(L.O.21:45)
祝日 11:30〜14:30(L.O.14:00)/ 17:30〜22:00(L.O.21:30)
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