水中ロボットも活用 伊豆山港周辺で海中の一斉捜索 静岡・熱海市
大規模な土石流被害があった静岡県熱海市の伊豆山港周辺で、海中の一斉捜索が行われました。
水中ロボットで海中捜索
熱海市伊豆山の現場では、きょうも午前8時から民間の重機を使い、行方が分からない残るひとり太田和子さんの捜索活動や、土砂の撤去作業が行われました。
高橋諒記者:「今、潜水士が準備をして海中へと向かっていく」
熱海市の伊豆山港とその周辺では、県警と第三管区海上保安本部が35人態勢で一斉捜索を行いました。午前11時に潜水士らが海に潜り捜索を開始しました。
捜索現場となった伊豆山港の中央付近は、水深がおよそ3.5メートルと深いうえ、土石流の影響が残り海中が濁ったままです。そのため潜水士が目視で捜索することが困難な範囲もあることから、水中ロボットが活用されました。ロボットの中心についているカメラは180度上下に動かすことが可能で、撮影した映像をモニターで確認しながらの捜索となりました。
1日でも早く発見したい…
海上保安本部によりますと海中の捜索は土石流発生直後の7月4日に行われて以来、およそ2ヵ月ぶりです。これまで住宅地を中心に捜索を行ってきましたが、行方不明者が発見出来ないことから港まで流された可能性があるとみて改めて実施されました。
下田海上保安部 警備救難課
林克昌 課長:「非常に濁った状態で水中視界がほぼない状況なので、潜水士が直接潜って手探りに近い状況。1日でも早く発見したいと我々は捜索にあたっている」