「不信感の塊です」…復旧事業説明会で途中退席する被災者も 静岡・熱海市の土石流災害
静岡県熱海市の土石流災害の復旧・復興事業について、市は28日、5回目の地区別説明会を開きましたが、途中で被災住民が退出する場面もありました。
太田滋さん:「会議をこれからどういうふうに市の計画に反映していくのか聞きたかった。それを拒否されたら、出ている意味がないんじゃないかと」
28日の説明会には、5世帯7人が参加。河川と道路の整備計画などの説明が終わり、報道機関が退出を命じられた時、太田さん夫妻から「報道がいる前で質問にイエスかノーで答えてほしい」と要望が上がりましたが、斉藤栄市長が拒否したため、太田滋さんが退出する事態となりました。
太田滋さん「不信感の塊です。家の所(土地)は、市とは話し合いはしません」
太田さんの土地は、河川と道路の計画地に含まれています。最後まで説明会に参加していた妻の太田かおりさんは。
太田かおりさん:「(質問は)聞きました。そうしたら『もちろんです』と言ってました。どっしりと構えて、『何でも聞いてください』と言ってほしかった。それは非常に残念です」
地区別説明会はあと2地区残っていて、12月まで行われますが、計画の用地買収は5割に止まっています。これまで5回のアンケート結果なども踏まえ、市は、年明けに
現地での説明も計画しているということです。
静岡・熱海市 斉藤栄市長:「我々は当たり前のように考えている地図での説明、図面での説明が、中々、一般の方には分かりにくい、イメージしにくい。我々が今まで気付かなかった視点も、この中で頂けたと思っています」