「市の責任は司法の場に委ねる」 土石流災害の原因を調査する市議会百条委員会 静岡・熱海市の斉藤栄市長
静岡県熱海市の土石流災害の原因などを調査する市議会の百条委員会に、斉藤栄市長が参考人として呼ばれ、「市の責任については司法の場に委ねる」などと話しました。
熱海市議会百条委員会は、盛り土が造成された経緯などを調べるため、これまで斉藤栄市長をはじめ、造成に関わった業者などに対して、説明を求めてきました。
しかし、証言に食い違いがみられることなどから、再度実施することを決め、26日は斉藤市長ら5人が参考人として呼ばれました。
このうち斉藤市長は午前に委員会に出席。6月に市長が遺族らに「行政としてやるべきことがあった」と謝罪したことについて、委員から「法令上不作為があったことを認めているのではないか」という問いに対し、「未記載事項のある届け出書を受理したことは、行政として至らなかった。ただ、市の責任については司法の場に委ねる」と話しました。
委員会のあと取材に応じた斉藤市長は、改めて次のように述べました。
静岡・熱海市 斉藤栄市長:「責任論については、これから県と市が提訴される見込みだということで、法的な責任につきましては司法の場で明らかにされていくことになるかと思う」
委員会は26日の参考人招致を最後とし、年内に調査結果をまとめる方針です。