「人災だ」「原因究明の姿勢が見られない」…遺族らから怒りの声 28人死亡の熱海土石流災害の民事裁判 静岡地裁沼津支部
熱海土石流をめぐる裁判で関係者の尋問が行われ、遺族が土石流は人災だとして「真相究明」と「心からの謝罪」を求めました。
2021年に発生し、28人が命を落とした熱海土石流災害をめぐり、遺族や被災者が県や熱海市、土地の今と前の所有者らに損害賠償を求めて訴えを起こしています。
遺影を握りしめているのは、土石流で娘の命を奪われた小磯洋子さんです。
板垣亮記者「原告団が裁判所に入っていきます。失われた命や生活の重みを自らの言葉で訴えます」
小磯さんは法廷で「子が母より先に逝くというこの世で一番の地獄を味わいました」と訴え、さらに「市が避難を熱心に呼びかけていなかった」と主張、「1分あれば娘は逃げ切れた」と述べました。さらに「住民の命と財産を守ることが行政の最大の責任。それを怠ったことを認めて、本当のことを話して心からの謝罪を求めます」と訴えました。25日は遺族や被災者ら合わせて5人が証言。「土石流は人災で、裁判でも原因を究明する姿勢が見られなかった」などと訴えました。
小磯洋子さん(76):「苦しみとか悲しみとかはこれからも死ぬまで続くんだと思っています」
鈴木仁史さん(61):「人災だったと一番訴えたかった。母と私たちの生活が奪われたのを、奪った人たちにわかってほしかった」
また、午前には今の土地所有者(89)が出廷。盛り土が崩れて多くの人が亡くなったことに責任があるかと問われると、「今はちゃんと思っています。反省しています」と答えました。一方、落ち度があったか問われると、「それはみんなを含めてやりたい」と述べました。
証人尋問は4月が最後で、裁判は7月に結審する見込みです。