土石流災害損害賠償訴訟 静岡県と熱海市が一部黒塗りを外した公文書を提出 静岡地裁沼津支部
静岡県熱海市の土石流災害で、遺族らが行政や土地の所有者に損害賠償を求めている裁判で、静岡県と熱海市が一部黒塗りを外した公文書を提出していたことが分かりました。
土石流災害の遺族らは総額122億円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしていて、被告である県や熱海市、盛り土された土地の現在と前の所有者らはいずれも争う姿勢を示しています。
19日地裁沼津支部で開かれた非公開の協議には、原告側と被告側双方の代理人が出席。
これまでの裁判で地裁沼津支部は県と市に対して黒塗りを外した公文書の提出を求めていましたが、県は先月一部黒塗りを外した公文書を地裁沼津支部に提出し、熱海市も7日に原告側に提出したことが明らかになりました。
熱海市担当者:
「原告もそうですけれども、本市におきましてもやはり真相究明というのが第一にありますので、原告側の主張も含めて、明らかにしていきたいという思いでそこが一番」
原告代理人 加藤博太郎弁護士:
「バラバラにあった証拠関係、色んな事実が繋がってきたと点と点が線に結ばれてきたのかなと、だんだん被告の責任というのが明らかになってきたんじゃないかというふうに考えている」
次回は7月19日に非公開の協議が開かれ、市は黒塗りを外した公文書を審理における証拠として地裁沼津支部に提出する方針です。