【新型コロナ】5歳~11歳へのワクチン3月上旬接種スタート 有効性データ不十分「努力義務ではない」 悩む保護者「副反応心配」

感染拡大が続く中、静岡県内でも来月上旬から始まるのが5歳から11歳へのワクチン接種です。

画像: 【新型コロナ】5歳~11歳へのワクチン3月上旬接種スタート 有効性データ不十分「努力義務ではない」 悩む保護者「副反応心配」

静岡県内の自治体では、伊豆市が最も早く来月4日から開始予定で、御殿場市と小山町が5日から、沼津市・掛川市・袋井市・藤枝市・御前崎市では7日から接種が始まります。使用するのはファイザー社製の小児用ワクチンで、3週間の間隔を空けて大人の3分の1の用量を2回接種します。

接種は「努力義務ではない」

法律上の「臨時接種」に位置付けられ、無料で受けることができますが、オミクロン株に対する有効性のデータが十分でないことなどから現時点では12歳以上のように、接種について「努力義務」とはなっていません。

画像: 接種は「努力義務ではない」

接種には保護者の同意と立ち合いが必要です。5歳から11歳の子どもをもつ、県内の保護者はどのように考えているのでしょうか。

静岡市民(30代)5歳の子どもの父親:「重症化するくらいなら打っといたほうが重症化するリスクは少ないと思う。まあ打っておこうかな。みんな打っているのに打ってないというのも、子どもとしてもあれなのかなって」

静岡市民(70代)5歳の孫の祖母:「私はやったほうがいいなと思うんですけど」

Q.なぜそう思う?

静岡市民(70代)5歳の孫の祖母:「やっぱりやっていることで、もしコロナになってもそんなに重くならないだろうし、ならなければそれはそれでいいことだし」

こちらの女性は自身が新型コロナに感染した経験から、接種すべきと考えているそうです。

静岡市民(70代)5歳の孫の祖母:「私は37.4℃ぐらいで、それも1日だけで収まったというのがやっぱりワクチンをやっていて。たぶんそういった意味で少しは軽く済んでいるのかなと思った」

10歳未満では重症化しにくい?副反応も心配

県内では現在の第6波における10歳未満の感染者がおよそ5000人いますが、重症化したケースはなく、中等症以上でみてもわずか3人となっています。こうした状況に、子どもへの接種について悩んでいる保護者も多いようです。

画像: 10歳未満では重症化しにくい?副反応も心配

静岡市民(30代)6歳の子どもの母親:「まだ打たせたくないかなと思っている。重症化しにくいので、まだあまり打つメリットがないんじゃないかな」

静岡市民(30代)7歳の子どもの母親:「様子を見ながら副反応とかの情報が出てから打たせようかなと。ゆくゆくは問題なければ打たせたいなと思っている」

静岡市民(40代)5歳の子どもの母親:「実際、子どもたちもすごくかかり始めてすごく危機感があるが、大人が打った時も副反応が出るし、それは子どもに対してどういうふうに副反応が出るか。それだったら打たないで、いつも手洗い・うがい、そういう予防、外にも遊びにそんなに行かないとか、そういうことは考えているので、今はまだ受けるかどうか悩み中です」

静岡市民(30代)6歳の子どもの母親:「子どもがまだ小さいから、ワクチンでどこか他に悪くなっちゃうのかなって心配もあるから、気持ちが半分半分ってところです。成長の過程で何かあったらという心配が親にはある」

小児科医でもある県の後藤参事は―

子どもへの接種について、小児科医でもある県の後藤参事は―

画像: 小児科医でもある県の後藤参事は―

県健康福祉部 
後藤幹生参事:「5歳から11歳のお子さんの中に心臓の生まれ持っての病気ですとか、神経系や肺の割と重い病気の方がいらっしゃいます。主治医と相談のうえ、できたら接種をお願いした方がいいと考えています。健康なかぜをひいても入院しないお子さんに関しての接種をどうするかということは、各家庭でよく相談して、子どもさんもご家族も双方納得して接種することが必要であるというふうに考えています」