オミクロン株で感染急拡大…民間のPCR検査センターは先月の3倍 10代「友達が感染して怖いと思って来た」 静岡市

 オミクロン株による急激な感染拡大を迎えている静岡県。12日、静岡市では、新型コロナに感染した高齢男性が亡くなったことが発表されました。県内では去年10月5日以来の死亡確認で、この男性について静岡市は「オミクロン株に感染していた可能性が極めて高い」としています。

画像: オミクロン株で感染急拡大…民間のPCR検査センターは先月の3倍 10代「友達が感染して怖いと思って来た」 静岡市

死亡した高齢者は2回接種

 男性はワクチンを2回接種済みで、入院時は中等症でした。デルタ株の検査では陰性でオミクロン株とみられ、市がゲノム解析を進めています。
オミクロン株とみられる死亡事例は県内で初めてです。

画像: 死亡した高齢者は2回接種

 一方で、静岡市は男性が重い基礎疾患を持っていたことから、「基礎疾患の悪化によって死亡した可能性が高い」と分析しています。

「なるべく外に出ないで予防を」「インフルのように扱えばいい」

北川彩アナウンサー:「きのう静岡市ではオミクロン株に感染していたとみられる男性の死亡が発表されました。重症化リスクが低いとされるオミクロン株による感染拡大に直面する中、県民の行動や意識に変化はあるのでしょうか」

静岡市民 60代
「きのうは高齢の方が亡くなりましたよね、大阪と静岡で。私も高齢者だから重症化しちゃうのかなという感じはしますけど、(オミクロン株は)前より感染力は強いけど、(症状は)弱い感じがするから、本当に自分が予防してなるべく外に出ないようにとか、うがい手洗いとかやっています」

磐田市民 70代
「重症者もかなり少ないし、普通のインフルエンザのように扱う方がいいんじゃないかと思う。病院の重症者を入れるような病室だけはしっかり確保してその推移を見ながら対応を変えたほうがいいと思う」

PCR検査センターは先月の3倍

 新規感染者の増加とともに、検査を希望する人も増えています。静岡市の中心部にあるPCR検査センターでは先週末から検査希望者が急増していて、13日だけで200人以上の検査を実施するそうです。

画像1: PCR検査センターは先月の3倍

こちらのセンターは11日から県の無料検査事業に加わり、誰でも無料で検査ができるようになったことも検査数の増加につながっています。

検査を受けに来た人 静岡市民 20代
「成人式があったんですけど、そこで(感染者が)何人か出たみたいなので、一応念のためにという感じで受けに来た」

Q.市内で成人式?

A.「実家の方で。沼津です。無料だったら受けてもいいなと思えるので。危ないかなと思ったときに気軽に受けられていいと思う」

検査を受けに来た人 静岡市民 10代 
「自分の学校の同じ部活の子から陽性反応が出て濃厚接触者になり、学校から受けろと言われたので受けに来ました。学校など集団行動の中でオミクロン株が出ると、すぐ感染すると思うので、部活とか学校行事とか家族とか迷惑かけるので、すごく心配です」

検査を受けに来た人 静岡市民 10代
「友人がコロナになっちゃって、それで自分も怖いなと思ったので受けに来た。(オミクロン株は)感染する確率(感染力)が今までより高いって聞いて、それはすごく怖いと思う」

 11日からは職員を増やして対応していて、今後しばらくは検査数が右肩上がりに増加していくと見込んでいます。

画像2: PCR検査センターは先月の3倍

アール・アンド・オー 小柳雅子室長
「12月と比べると、1日当たりの検査数は3倍ぐらいになっている。感染者が増えて濃厚接触者が職場や学校で発生したので、私は濃厚接触じゃないけど検査したいという人が多い」

 12日に全国では1万3245人の感染が確認され、去年9月9日以来、およそ4カ月ぶりに1万人を上回りました。