「まん延防止」1週間 静岡市繁華街の人出は4割減 止まらない感染拡大に飲食店は?
静岡・葵区/2日午後6時半ごろ
須藤誠人アナウンサー:「まん延防止措置が適用されて1週間が経とうとしています。連日1000人以上の新規感染者が確認されている状況について、街の皆さんからは心配の声が聞こえてきます」
静岡・葵区/2日午後7時すぎ
須藤誠人アナウンサー:「飲食店には時短営業が要請されていますが、こちらのお店のように休業を選んだところもあります。そしてさらにこちらのお店。まだ午後7時を過ぎたところですが明かりは消えています。こちらも来月20日まで休業するようです」
人通りは激減、飲食店は休業も
静岡県にまん延防止措置が適用されてから1週間。2日の夜、静岡市の繁華街では人通りは激減していました。飲食店には午後9時までの時短営業が要請されていますが、営業しても客の入りが見込めないからでしょうか、休業している店も多いようです。
静岡市民(30代):「いつ自分がかかってもおかしくないかなというような感じで思っています。一層感染防止に気を付けていかなければと思っています」
静岡市民(50代):「マスクして、会食はなるべく避ける。(会食)しても話をしない。話をして感染すると聞いているので、手洗いはまめにする」
レベル3へ引き上げ検討…緊急事態宣言は?
現在、国の評価レベルで2とされている静岡県の感染状況。専門家会議はレベル3への引き上げを提言していて、県が引き上げを決めれば、緊急事態宣言の要請も視野に入ります。
静岡市民(30代母と小学2年生の娘8歳):「やはり緊急事態宣言を出してもらって、ちょっとコロナを抑えてもらうっていう方が良いかなというふうに思います」
静岡市民(20代):「(まん延防止措置で)まずは様子を見た方がいいんじゃないかなって考えています。職種によっては仕事をすることもままならないという方もいらっしゃると思うので、(緊急事態宣言は)慎重に見極めた方がいいと思います」
しわ寄せは飲食店に
仮に緊急事態宣言が出れば、一層の制限を求められる可能性があるのが飲食店です。
日本各地の地酒と海鮮料理が人気のこちらの居酒屋。県の認証店で、通常は午前1時まで営業していましたが、現在は時短要請に従って午後9時までの営業です。
鮮太郎
齋藤祐史店主:「人通りも少なくなって、お客がゼロという日もあったり、すごく苦しいです。常連のお客様とかやっぱり来ていただけるので、少しでも続けられたらなという形でやっています」
先は見えない…でも、地道にやるしかない
NTTドコモによりますと、今週月曜の夜、静岡市の繁華街の人出はまん延防止措置の適用が始まる前日の先週水曜と比べて4割ほど減少しています。きのうの夜、店にいた客は2組。売り上げはコロナ禍前と比べて、毎月平均で7割ほど減っているといいます。午後8時になると―
齋藤店主:「すみません、お飲み物だけラストオーダーになってしまうんですけど」
県内ではこの1カ月余りで120件以上のクラスターが発生していますが、一般の飲食店でのクラスターは1件も確認されていません。人流抑制のために営業が制限されることに割り切れない思いを抱えています。
鮮太郎
齋藤祐史店主:「飲食店ばっかりなんか締め付けが多いなあっていう感じで。人流抑制がコロナ感染抑制につながっているのかなっていう疑問を持ちながら、指示に従っているという感じですね」
須藤アナウンサー:「午後9時になりました。こちらのお店では県の要請にしたがって今閉店作業が行われています」
静岡県へのまん延防止措置の期限は今月20日まで、残り2週間余りです。緊急事態宣言も視界に入る感染状況となり、先行きの不透明さは増しています。
鮮太郎
齋藤祐史店主:「元通りに人通りが出て来るようにしてほしいです。先が見えないというか、この繰り返しがあまりにも長いので、そういう危機感はものすごく感じています。早く収まってもらうことを祈りながら地道にやるしかないなと思っています」