新型コロナとインフルエンザ W流行にどう備えるか 同時流行を防ぐカギは?

増加傾向にある新型コロナに加え、今シーズンはインフルエンザの流行も懸念されています。W流行にどう備えるべきか専門家に聞きました。

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 新型コロナの流行後、マスク着用など、感染対策への意識が高まり、インフルエンザは2年間、大きな流行は見られませんでした。

 しかし、今年の冬は水際対策の緩和や、人流が活発になっていることに加え、流行が2年間見られなかったことによる免疫力の低下により、インフルエンザの感染リスクが高まると予想されています。

 静岡県 後藤幹生 参事:
「今年はインフルエンザワクチンが潤沢に医療機関に供給されているという状況ですので、ぜひ接種検討を。6ヵ月以上のお子さんから打てますので、特に基礎疾患がある方。以前インフルエンザにかかってすごく大変な目にあった、大変しんどかった方。特に接種の検討をお願いしたいと思いますし、最近打ってないよっていう方も、今年はぜひ検討をお願いしたい。コロナワクチンとの同日、同じ外来での接種も可能ですし、間隔は自由ですので、ぜひ同時もしくは間隔を短めの接種をお願いしたいと思います」

 3歳未満の子どもにとっては「インフルエンザの流行」が初めての経験になる可能性がある今シーズン。

 県は生後6カ月以上から3歳未満の子どもを対象に、インフルエンザワクチンの接種費用を一回2000円まで補助する制度を設けています。

街のクリニックでも警戒呼びかけ

 静岡市内のクリニックにも、同時流行を警戒してインフルエンザワクチンを打ちに来た人の姿が…。

画像: 街のクリニックでも警戒呼びかけ

接種に来た人 (80代):
「インフルエンザの注射をお願いして、きょうやってもらうことになっています。年が年だから、免疫力が落ちてきているから、やっぱり備えあれば患いなしで、やっぱりしておいた方がいいかなと思って」

接種に来た人 (80代):
Q.きょうはなぜ来られた?
「インフルエンザの予防接種とコロナの(ワクチン接種の)申し込み。怖いですねインフルエンザ。(コロナの感染者も)この頃すごく増えてきたでしょ」

 例年、11月から12月にかけて、インフルエンザのワクチン接種がピークを迎えるというこちらのクリニック。
 
 7日時点で今シーズンは811人が接種を受けたと言います。

岩はし内科医院 岩橋昌雄院長:
「今年はインフルエンザの予防接種始めたが、なかなか低調だった。始めのうちは希望される方が少なくて、その後皆様に積極的に声かけをして、ようやくだんだんインフルエンザワクチンを受ける人が例年くらいのペースに戻ってきてはいるが、トータルすると例年よりい少ないんじゃないか、7割~8割くらいしか受けられないんじゃないかと危惧をしている」

 インフルエンザと新型コロナ。

 同時流行を防ぐ方法の1つとして、ワクチン接種が鍵となりそうです。

岩はし内科医院 岩橋昌雄院長
「やっぱり積極的にインフルエンザワクチンを打つし、コロナのワクチンも予約が取れたらどんどん打っていただきたい。」