工事入札で不正か…非公表の「予定価格」を業者に漏らしたか 県職員逮捕受け県が緊急会見で謝罪 静岡県
静岡県磐田市内で行われた工事に関する入札2件で不正があったとして県職員らが逮捕されたことをうけ、県は緊急会見を開き謝罪しました。
官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは県の袋井土木事務所に所属する男性職員と、土木建設業・アキヤマの役員の男2人です。
3人は2月、磐田市の一級河川・一雲済川の防災対策工事で仮設の橋と道路を建設する2つの入札で事前に工事の予定価格を共有した疑いが持たれています。
静岡県の土木工事では、入札時は建設で用いる資材の単価などが公表され、それらをもとに各業者は入札に参加します。通常用いられる一般競争入札では参加業者の中で最も安価に入札した業者が落札しますが、工事の適正化のために最低価格という基準が決められていて、この基準を下回る業者は落札できない仕組みになっています。
静岡県の場合、最低価格は県側が想定している予定価格(=設計額)をもとに、公表している計算式から割り出されています。
警察によりますと今回の事件では、工事や入札を監督する役割の「監督員」である男性職員が、本来公表していない予定価格を役員の男に漏らし、それをもとにもう1人の男が入札の最低価格を計算し、落札できる限界の価格に近い額で落札したということです。
予定価格が分かることで、最低価格の基準を満たしつつ他社より安価な見積もりで入札できるため、適正な入札を妨げることにも繋がる今回の事件。
県によりますと、逮捕された男性職員の勤務態度は真面目で、職場での人間関係にも問題はなかったということです。
県の交通基盤部は15日に管理職対象の臨時会議を開き、綱紀粛正の徹底を図りながら、再発防止策を検討していくとしています。
また、警察は3人の間に利益授受があったかどうかなどを詳しく調べています。
なお県職員倫理規則では、「利害関係者から金銭、物品又は不動産の贈与を受けてはならない」と定められていて、飲食や接待についても「県民の疑惑等を招くおそれがないと認められる場合」を除き禁止しています。