「政令市」静岡市の人口を「非政令市」船橋市が上回る【全国初】の異例事態 人口減少率が政令市ワーストの静岡市…増加続く船橋市との差は広がるのか 市長も危機感「ある種異常」
今年9月時点で、政令市ではない千葉県船橋市の人口が、政令市の静岡市を追い抜いたことが両市の推計人口で分かりました。
両市の公表によりますと、9月時点で静岡市の推計人口は65万3962人となった一方、船橋市の人口は65万4175人とおよそ200人上回る結果となりました。また、10月時点ではその差がおよそ460人と開いていて、この推移が続けば船橋市の人口が静岡市を上回り続けるとみられます。政令市の人口を非政令市が上回るのは、少なくとも政令市が現行の20市となってから全国で初めてのことです。
船橋市は、2009年に人口60万人を超えて2020年代に入ってもなお人口増加が続き、去年4月に65万人を突破していました。一方、静岡市は1990年の73万9300人をピークに減少傾向となり、2020年には70万人を下回る結果に。
静岡市の難波喬司市長は、今年5月に国勢調査(速報値)が発表され、人口減少率が20政令市の中でワーストだったことをうけ、人口減少への「危機感」をあらわにしています。
●静岡市・難波喬司市長(今年6月):
「若い世代の移住というか、転入を促進をする。それから若い世代の転出を抑制する。この2つをしっかりやっていかないと、ものすごく厳しくなってくる」
●静岡市・難波喬司市長(今年10月):
「静岡市の人口減少は全国にどこでもあるレベルではない。静岡市がこれだけ人口減少率が高いというのは、ある種異常」
難波市長は、このまま有効な人口減少対策を講じない場合、2050年には「政令市の基準」の一つでもある50万人を下回る49万2000人ほどまで減少すると推計していて、「2050年に54万人を目指す」という方針を示しています。
静岡市は企業誘致やオフィスの供給などによる若者の雇用創出や、空き家活用や制度整備による定住促進といった施策を講じていきながら、人口減少を食い止めていきたい考えです。