【焼津港カツオ窃盗事件】被害に遭った船主ら10社が漁協の和解案を受け入れ、漁協やその職員に対する訴えを取り下げる方針

静岡県の焼津漁港で起きた冷凍カツオ窃盗事件をめぐり、船主らが会見を開き、漁協側が提示していた損害賠償での和解案について、少なくとも10社が受け入れたことを明らかにしました。

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【焼津港カツオ窃盗事件】被害に遭った船主ら10社が漁協の和解案を受け入れ、漁協やその職員に対する訴えを取り下げる方針

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 これは2021年3月、焼津漁港の防犯カメラに映った映像です。

 朝、冷凍カツオをトラックに積み込むと…

 計量することなく港の外へ。

 この映像を発端に事件の捜査がはじまりました。

 焼津漁港を舞台におととし以降、相次いで発覚した冷凍カツオ窃盗事件。
 
 これまで焼津漁協の職員らも窃盗に関与していたことが明らかになっています。

 焼津漁協は先月、窃盗事件に関して管理責任を認めたうえで、被害に遭った15社に対し総額6億7000万円の解決金を提示しました。

 船主らは4日静岡県庁で会見を開き漁協の提案に対する回答を明らかにしました。

河村正史弁護士:
「受け入れることにしました。焼津漁協に対しては(訴訟を)取り下げる。 焼津漁協の職員、元職員についても取り下げる」

 被害にあった船主ら少なくとも10社が、漁協からの和解案を受け入れたということです。

 すべての船主との和解が成立した場合、漁協から船主に合わせておよそ4億円が現金で支払われ、水揚げ手数料の一部についても、今後3年間差し引かれるということです。

明豊漁業 松永賢治社長:
「市場の方から改善案等々、かなり改善があった。謝罪もしていただいたのである程度みなさん同意して」

海王丸漁業 中村将照社長:
「金額には不服ですけれど、これ以上やってもしょうがないのかなということで」

 被害に遭った船主は、漁協とは和解した一方、窃盗に関与した水産加工会社については6月をめどに提訴する方針です。

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