【バイパス橋げた落下事故】事故調査委員会が現地調査「原因調査は時間がかかると思う」
林輝彦アナウンサー: 静岡・清水区
「事故調査委員会の委員が現地入りしました。これから現地調査が行われます、きょうは現場の確認を行うということです」
6日、静岡市清水区の静清バイパスの高架化工事中に長さおよそ63m、重さ140トンほどの鋼鉄製の橋げたが落下した事故。
今回の事故では、作業員の2人が死亡しました。
警察は10日司法解剖を行い、死因は2人とも多発損傷と判明しました。
警察によりますと、2人とも骨折や臓器の損傷などが複数確認されたということで高所から転落した際、全身を地面に打ち付けたという状況が考えられるということです。
この他にも1人が両足を切断するなど、6人が重軽傷を負っています。
林輝彦アナウンサー: 静岡・清水区
「午前10時すぎです、連日続く警察による現場検証、きょうも橋脚の上で確認作業が行われています。」
警察は11日も現場検証を行いました。
午後、名古屋大学の舘石和雄教授を委員長とする、事故調査委員会の委員2人が国交省の職員と共に事故後初めて現地調査に入りました。
林輝彦アナウンサー: 静岡・清水区
「事故調査委員会の委員が現場に入って40分ほど経った。落下した橋げたのあたりを入念に確認している。」
委員らは橋脚の周辺や落下した橋げた周辺を確認するなど1時間かけて現地調査を行いました。
名古屋大学 大学院工学研究科 舘石和雄教授:
「現場を見て非常に大きな事故が残念。冥福を祈る。怪我をした人の回復を祈りたい。大きい事故なので原因調査は時間がかかると思う。原因究明と再発防止策に努めたい。この工法は一般的。将来に不安があるのでしっかりやりたい。」
第1回事故調査委員会
和田佳代子記者: 国交省静岡国道事務所 静岡・葵区
「こちらの施設で今回の事故の原因究明と再発防止のための事故調査委員会が非公開で行われています。」
現地調査を終えた事故調査委員は第1回目の事故調査委員会を非公開で開きました。
会議では橋げたの損傷状況、作業手順など今後の調査に必要な情報を委員が出し合ったということです。
委員会終了後、委員長の名古屋大学舘石教授は
名古屋大学 大学院工学研究科 舘石和雄教授
「いろんな可能性を考え幅広く情報を収集しようと、それを次回以降絞り込む」
次回の会議の日程はまだ決まっていないそうです。