【袴田事件】裁判所に袴田さんの出廷免除求める 弁護団「不安取り除いて平穏な生活を」
いわゆる「袴田事件」をめぐり、弁護団が袴田さんの出廷免除などを求める意見書を裁判所に提出しました。
1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で、死刑が確定していた袴田巌さん(87)の再審が3月に決まりました。
袴田さんは4月、心神喪失の状態にあり訴訟能力がないと精神科医に診断されたことから、弁護団は25日午前、再審公判での袴田さんの出廷免除を求める意見書を静岡地裁に提出しました。
弁護団事務局長 小川秀世弁護士:「(袴田さんが)裁判所には出なくていいということを、はっきりと早く確認していただくのが、袴田さんの不安を取り除いて平穏に生活できるという基本だから」
一方、検察は4月の三者協議で、立証方針を決定するのに「7月まで猶予が欲しい」という考えを示していて、弁護団は裁判所に検察が速やかに立証方針を決めるよう指揮することも求めています。
また、支援者らは裁判所に対し、1審を担当していた検察官に尋問を行うことや未開示の証拠を開示することなどを要請しました。
次回の三者協議は、29日に行われます。