「聞いたことがないような音がした」 バイパス工事現場で橋桁が落下 2人死亡6人重軽傷 静岡市清水区 /6日午後4時現在まとめ
静岡市清水区の国道1号バイパスの工事現場で6日未明、橋桁が落下し、作業員など8人が巻き込まれ、2人が死亡しました。
静岡市清水区で午前3時すぎ、「工事現場の足場が崩れた。けが人がいる」と消防に通報がありました。現場では、国道1号の静清バイパスの高架化工事中で、ジャッキを使って橋桁をずらし、橋脚部分にはめ込む際に、何らかの理由で橋桁が落下しました。橋桁は鉄骨製で、長さ65メートル、重さはおよそ140トンで7メートルほどの高さから落下したということです。
警察などによりますと、8人が巻き込まれ、現場で作業にあたっていた53歳と51歳の男性が死亡しました。このほか重軽傷を負った30代から70代の6人は、命に別状はないということです。
橋げたが落ちる音を聞いた女性は「すごい聞いたことのないような音がして、外見たら落ちてたので、橋みたいなのが…。作業員さんの『挟まっている』とかいう声も聞こえたので、ちょっと怖かった」と話していました。
現場には、当時作業員およそ20人と警備員10人ほどがいたということです。警察は今後、現場検証を行う方針で、業務上過失致死傷の疑いもあるとして捜査をしています。