急増! 金もうけのノウハウを販売する「情報商材」をめぐるトラブル~「誰でも簡単に稼げる…副業のススメ」
近年、若者を中心に被害の相談が急増しているのが「情報商材」をめぐるトラブルです。
「広告収入で誰でも簡単に数百万円稼げる」といった広告に応募してきた人に対し、事業者がお金儲けのノウハウの講習料として高額なプランを契約させます。
購入者は指示された通り、ホームページやブログを始め、広告収入を得ようとしますが、宣伝文句ほど儲からず、事業者とも連絡がとれなくなってしまうケースなどが報告されています。
森町に住む22歳の男性もトラブルに巻き込まれた1人です。
副業被害にあった男性:
「月に収入が100万ぐらい入るっていう形で。まあ、最初は自分もそんなばかげた話ないだろうと」
男性は去年11月、スマートフォンで動画配信サイトを見ていると、偶然「広告収入でお金が入る」と書かれた広告が目に入りました。
押してみると、「趣味や日常生活をブログに書き、広告を掲載することで、高額の広告収入が得られる」と書かれてありました。
近く車を買う予定があり、出費が気になっていた男性は興味本位で応募しました。
副業被害にあった男性:
「(購入する)プランをどうしますかって言われて、最初はまあ安いのにしようかなと思ったんですけど、そしたらそれにするぐらいだったらもっと上の方がいいんじゃないかって言われて。自分は勧められて一番上の240万支払うプランに入ってしまった。」
男性は消費者金融などから借金をし、現金240万円を振り込みました。
男性は事業者の指示通り、ブログを毎日書きましたが、
想定される収益は330万円と書かれていたのに対し、
銀行口座に事業者から振り込まれた収益は、わずか6円でした。
そして…
副業被害にあった男性:
「結局3月になってサポート日数が切れましたみたいな。自分も事業者と連絡とれなくなって電話しても電話も出なくなっちゃったりとかして」
弁護士は
国民生活センターによると、情報商材トラブルの相談件数は、10代から20代の若者の間で増加していて、全体相談件数のうち18年度は23%、19年度35%で、6556件の相談が寄せられた20年度は46%に達しました。
情報商材トラブルに詳しい弁護士もこうしたケースで被害にあわないよう注意を呼びかけます。
佐野弁護士:
「あまり自信を持って、絶対私は大丈夫と思って警戒しないっていうのが一番危険なんじゃないかなって思います」
また、情報商材でもうかるとうたう業者は、「必ず」や「絶対」お金が返ってくるとは言わず、想定収益と呼ぶことが多いため、詐欺事件として立件することは難しいといいます。
国民生活センターは要因として「まだ社会経験が少なく、またSNSを利用する頻度が多い若年層がトラブルに巻き込まれるケースが増えている」としています。
詐欺の被害を防ぐため、私たちが注意するべきことは
「リスクなく楽に大金を稼げる簡単な副業なんて絶対にありません。自分だけがいい思いをするってことはまずないと思ってください」