防犯カメラに犯行がバッチリ…? カツオ窃盗事件に焼津漁協が関与か 静岡県警が家宅捜索
焼津漁港の冷凍カツオ窃盗事件をめぐり、静岡県警は新たに浮上したルートの窃盗に関与した疑いで焼津漁協を家宅捜索しました。
久須美舞記者:「午前9時前です。今県警の捜査員らが青い箱を持って焼津漁協の建物の中に入っていきました」
冷凍カツオの窃盗をめぐっては、これまでに発覚した2つのルートで焼津市の水産加工会社の元役員の男や焼津漁協の元職員の男らが逮捕・起訴されています。県警は新たに2021年3月、焼津漁港で県内の船会社が水揚げした冷凍カツオおよそ17トンが盗まれた事件に、漁協が関与したとみて家宅捜索に入りました。関係者によりますと、漁港に設置された防犯カメラにカツオを盗んでいるとみられる様子が映っていたということです。県警は25日もこの事件に関与したとして、焼津市の水産加工会社や運送会社の事務所など複数の関係先を捜索していました。
焼津漁協組合
久保山悦広 常務理事:「当該事件については、昨年度公表をした調査報告書に一部記載があり、かつこれまでも警察の捜査に全面的に協力して参りました。関係者の皆様には多大なご迷惑とご心配をかけ、重ねてお詫び申し上げます」
一方漁協は午後、市場委員会を開き幹部らが仲買人らと課題を話し合いました。この委員会は、およそ20年前に休止していましたが一連の窃盗事件を受け、再発防止を図るため再開していました。26日の委員会は、今回の家宅捜索を受ける前から決まっていたもので初めて船主3人が参加しました。
委員会では仲買人から競りの方法について公平性や透明性を高めるため、これまでの値段を声に出す方法から電子入札形式に変更するという提案を受け、メリットやデメリットについて話し合われました。