消火活動中の消防士の死亡から2カ月…再発防止策を検討する事故調査委員会が始まる
8月、消防士1人が死亡したビル火災を巡り、再発防止策を検討する事故調査委員会が始まりました。来年1月ごろをめどに報告書をまとめる方針です。
根方ゆき乃記者:「消火活動にあたっていた男性隊員がこちらで亡くなって、きょうでちょうど2カ月。火事により割れた窓が木の板で覆われている」
8月、静岡市葵区の呉服町のビルで火事があり、駿河消防署の消防士・山本将光さん(37)が死亡しました。悲劇的な事故から2ヵ月となったきょう…
静岡市 田辺信宏市長:「再発防止策を消防局職員が共有し、このような事故を決して起こさないように全力で取り組んでいかなければならない」
事故を受け、13日から始まったのは静岡市消防局が立ち上げた有識者による事故調査委員会です。初回のきょうは、殉職した山本さんに黙とうが捧げられました。その後、消防隊員の活動状況の確認や事故の要因となった可能性のあるものについて、洗い出しを行ったということです。委員会では4回の審議で事故が起きた原因の検証と再発防止を検討し、来年1月ごろをめどに報告書をまとめる方針です。
葵消防署管内建物火災事故調査委員会:中西美和委員長「各委員の幅広い知見を生かして、今後の必要な再発防止対策の導出に向けて議論を重ねていきたい」