「殺意とか、傷つけてやるといった思いは一切なかった」男性を果物ナイフで刺して殺害した罪に問われた男は起訴内容を否認 静岡地裁沼津支部
静岡県熱海市のアパートで去年、30代の男性を殺害した罪などに問われている男の初公判で、男は起訴内容を否認しました。
起訴状などによりますと、熱海市の無職の被告(25)は、去年9月自宅アパートの別の部屋に住む知人を訪ねていた三島市青木の男性(当時36)の、胸や肩など4カ所を果物ナイフで刺し、殺害した罪に問われています。
初公判で被告は「殺意とか、傷つけてやるといった思いは一切なく、自分や彼女の身を守るので必死でした」と起訴内容を否認しました。
冒頭陳述で検察側は、被告は騒音に腹を立て、被害者と口論になり、殺意を持って4回にわたって刺したなどと指摘。
一方、弁護側はもみ合いになった際に、意図せず刺さってしまった。
暴行が認められたとしても、正当防衛や誤想防衛が成立するなどと、無罪を主張しました。