町長選直前に参加費1000円の飲食伴うバスツアー 有権者の買収・寄付行為に当たるとして町長を刑事告発 静岡・小山町

4月に行われた静岡県小山町の町長選挙直前に、現職の町長がバスツアーを企画するなど、有権者の買収や寄付行為をしたとして、町内の45歳の男性が刑事告発しました。

 公職選挙法違反の疑いで刑事告発されたのは小山町の込山正秀町長(75)です。

 告発した45歳の男性によりますと、込山町長は4月の町長選直前の2月から3月にかけて、不特定多数の町民を対象としたバスツアーを企画したということです。

 告発によりますと、参加費は1000円で、町内の観光施設などを回ったほか飲食の接待などもあり、実際の経費と参加費の差額が有権者の買収や寄付に当たると指摘しています。

 男性によりますと警察は告発状を受理したということです。

 また選挙期間前から政策提言を書いたビラを町内の有権者に全戸配布したほか、有権者を戸別訪問し、投票を依頼するなどの行為もあったという告発もすでに受理されているといいます。

 男性は「このような前例が今後の選挙や町民の利益に影響する」と訴えています。
 
 込山町長は4月の町長選で前職をおよそ1300票差で破り、3回目の当選を果たしました。

 込山町長は「これまでの政治活動で、公職選挙法違反になるような事実はないと考えています」とコメントしてます。