病院でサイバーセキュリティ研修会 ウイルス対策ソフトの導入などを呼びかける 静岡・焼津市

静岡県焼津市で警察が病院関係者に対しサイバーセキュリティに関する研修会を開き、注意を呼びかけました。

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病院でサイバーセキュリティ研修会 ウイルス対策ソフトの導入などを呼びかける 静岡・焼津市

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和田佳代子記者:
「こちらの病院では、個人情報の流出などサイバー攻撃による被害の発生を未然に防ぐための研修会が行われています」

 焼津市の「コミュニティーホスピタル甲賀病院」で27日警察がサイバーセキュリティの研修会を開き、病院関係者およそ50人が参加しました。

焼津警察署 生活安全課小沢俊介課長:
「これに感染するとどうなるかというと、パソコン内のファイルが暗号化されて開かなくなったり、使用不能になる」

 研修会ではサイバー攻撃の対策について説明したほか、実際にウイルスに感染するとどうなるのかデモンストレーションが行われました。

社会医療法人 駿甲会医療保険部 萩田和彦部長:
「病院が巻き込まれているというケースが県内でも事例がありまして、一度ちゃんとした研修を各職員が受けなければいけないということで、今回の開催に至った」

 警察庁によりますと、去年全国の警察が確認した盗み取った重要なデータと引き換えに身代金を要求されたランサムウェアと呼ばれる被害は230件あり、県内の医療機関でも2件確認されています。

 こうしたことから、県警と県病院協会は16日、不審なメールの情報共有など被害を未然に防ぐための協定を締結しています。

 警察は研修会で「ウイルス対策ソフトを導入することや、重要な情報は万が一に備えて別の端末にコピーするなどバックアップを取ることが重要」と呼びかけました。

社会医療法人 駿甲会甲賀美智子理事長:
「とても役に立ちまして、いろんな事例を出していただいて良かったです。改めて注意してやっていこうと思っています」