「罪は成立しない」と無罪主張 2680万円だまし取ったとされる元JA富士市支店長ら3人の初公判 静岡地裁
貯金口座を不正に開設し、2680万円をだまし取った罪に問われている元JA富士市支店長ら3人の初公判が5日、静岡地裁で開かれ、3人は無罪を主張しました。
電子計算機使用詐欺の罪に問われているのは、元JA富士市(現在のJA富士伊豆)支店長だった60歳の男と72歳と67歳の元職員の3人です。起訴状によりますと、3人は共謀して2017年、実際には現金の預け入れがないにもかかわらず、元職員(67)の長男名義の口座を不正に開設し、2680万円相当の不法な利益を得たとされています。初公判で3人は口座を開いたことは認めたものの、現金を引き出していないことやJA側に損害が発生していないなどとして「罪は成立しない」と無罪を主張しました。
裁判は罪が成立するかどうかや、3人の共謀や故意があったかどうかが争点となります。今後3回の審理が予定されていて、被告らの指示を受けて口座開設作業に関わった職員らの証人審問が行なわれます。