「弁護側のDNA鑑定は信用できない」検察側が反論 袴田事件再審 静岡地裁
いわゆる袴田事件の再審やり直し裁判が静岡地裁で開かれ、5点の衣類に付いた血痕の弁護側DNA鑑定について検察側の反論が行われています。
袴田巌さん(88)は1966年旧清水市で、みそ会社専務一家4人を殺害したなどとして死刑が確定しています。
重要証拠の5点の衣類に付いた血痕を巡って、東京高裁が弁護側のDNA鑑定は信用できないとして、静岡地裁が出した再審決定を一度取り消しています。
これに対し弁護団はこれまで「DNA鑑定は高い信頼性が担保されている」と主張していきました。
24日の再審公判で検察は大学教授らの意見書を示し「みそ漬けにされたDNAは酵素で分解されるため鑑定は困難」と反論しています。
このあと午後に弁護団が反証を行う予定です。