覚せい剤取締法違反事件の裁判で静岡県警の捜査の一部が違法だったと認定 静岡地裁
覚せい剤を使ったとされる男の裁判で、静岡地裁は静岡県警の捜査の一部が違法だったと認定しました。
起訴状などによりますと、静岡市清水区の無職の男(30)は、去年1月覚せい剤を使ったとされています。
静岡地裁で18日にあった裁判で益子元暢裁判官は、男が別の事件の参考人聴取のため任意で警察署に出頭した際、男が採尿を拒んだのに痛みを伴う強制採尿について話をして、提出に応じさせた捜査を「相当性を欠く違法なもの」と認定しました。
一方で「違法の程度は重大とまでは言えない」 として、尿検査の証拠能力を認め、男に懲役1年6カ月の実刑判決を言い渡しました。
男の弁護を担当した三津間秀人弁護士は会見を開き、「違法捜査が認定された事を静岡県警は反省してほしい」と話しました。
県警は取材に「訴訟係属中でありコメントは差し控える」としました。