小中学校時代に受けたいじめに関して教育委員会の対応が不適切だったとして浜松市の女性が市に対し1840万円の損害賠償を求め提訴
小中学生時代に受けたいじめを巡り、浜松市の女性が「対応が不適切だった」として、市に1840万円あまりの損害賠償を求め提訴しました。
いじめを受けた女性:
「全ての先生方が『当時いじめがあったと認識していた』と言ったことに大変驚きました。それなのに、なぜ先生たちは対応してくれなかったのか」
悲痛な思いを訴える浜松市の20歳の女性…。
小中学生のころいじめを受けた女性は、過去に自殺を図っていて、現在もPTSDに苦しみ通院しています。
この問題を巡ってはおととし、第三者の調査機関が当時の市教委の対応を不適切だったと結論付け、教育長や当時の学校関係者が女性や家族に謝罪しました。
しかし、市教委は懲戒処分の基準に該当しないとして、当時の担任らを口頭注意に留めていて、女性側によりますと、市は不適切な対応と女性のPTSDに因果関係はないと主張。
被害回復の措置もなく、話し合いによる解決が難しくなったとして、女性側は慰謝料など1840万円あまりの損害賠償を求め、23日浜松市を提訴しました。
女性:
「当時伴奏型で支援をすると言っていた市教委からは、何の支援もなく。これでは再発防止はできないと思う。浜松市には本当に心から反省して生まれ変わってもらい、2度と同じ思いする子がいないようにしてほしい」
市教委は「訴状が届いたところで内容を確認し、対応を検討する」としています。