被告の男に禁錮1年8カ月、執行猶予3年の判決 静岡・伊豆の国市で祭りの山車が横転14人死傷事故
静岡県伊豆の国市の祭りで山車を横転させ、14人を死傷させた罪に問われた誘導責任者の男に、地裁沼津支部は禁錮1年8カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは伊豆の国市大仁の会社員の男(40)です。判決などによりますと男は2023年11月、市内で行われた祭りで山車の誘導責任者を務めていましたが、山車を左折する際、一旦停止することなくそのまま下り坂に進み山車を暴走、横転させ、1人を死亡させた他、13人に重軽傷を負わせたとされています。
判決で地裁沼津支部の奥山雅哉裁判官は「急な下り坂では山車の制動が困難で暴走の危険があることは容易に予見可能だったが、一旦停止しなかったのは安全性を軽視し注意義務違反の程度は大きい」と指摘しました。
一方で「他の祭り関係者の安全性の認識も不十分だったことも一定程度考慮すべき」とし、男に禁錮1年8カ月、執行猶予3年を言い渡しました。