同居する技能実習生仲間の男性を刃物で刺して殺害した罪に問われているフィリピン人の被告に懲役15年を求刑

2024年静岡県吉田町で、同居するフィリピン人の男性を刃物で刺し、殺害したとされる男の裁判で、検察側は懲役15年を求刑しました。

 殺人の罪に問われているフィリピン国籍の無職の被告(29)は去年4月、吉田町の自宅で同居していた技能実習生仲間のフィリピン人男性(当時42)を背後から2回刺し、殺害したとされています。

 27日の初公判で被告は「1回しか刺していない」などと殺意を否認していました。

 28日の裁判で検察側は、被害者の傷口の深さがおよそ13㎝まで及んでいることや、致命傷になる可能性が高い首にしか傷がなかったことなどから殺意を認定できると指摘し、被告に懲役15年を求刑しました。
 
 一方、弁護側は「突発的な出来事で被告も十分反省している」と意見を述べました。

 判決は31日に言い渡される予定です。

静岡地裁
静岡地裁