70代男性がニセ警察官やニセ検察官に通帳とカード騙し取られる さらに口座から現金引き出され… 静岡・磐田市

 静岡県磐田市の70代の男性が、通帳とキャッシュカードをだましとられる特殊詐欺事件がありました。

 警察によりますと、3月中旬、磐田市に住む70代男性の携帯電話に、通信事業者を騙る人物から「警視庁から連絡があったが、なにかありましたか」と電話がありました。その後、警察官や検察官を騙る人物から「あなたにマネーロンダリングに関わっている疑いがある」「口座のお金に不正がないか調べる」「通帳を確認するので自宅のポストに通帳とカードを封筒に入れておいて欲しい」などと電話があり、男性はその指示通り、自宅のポストに入れました。

 さらに、3月下旬、通帳の暗証番号がロックされたので解除してほしいなどと連絡があり、通帳が男性の自宅に郵送されてきたため、男性は通帳の暗証番号のロックを解除し、4月上旬にふたたび通帳をポストに入れました。

 結局、男性は、通帳とキャッシュカードをだまし取られた上、口座内の金も引き出されていたということです。

 男性が再度ポストに通帳を入れた後、それまで連絡を取っていた人物らと連絡が急に取れなくなったことから、不審に思った男性が警察に相談し、事件が発覚しました。

 警察は、「警察官や検察官を騙って犯罪に加担したと不安を煽り、潔白を証明するための通帳やキャッシュカードをポストに置かせるようなことはありません」と注意を呼びかけています。

70代男性がニセ警察官やニセ検察官に通帳とカード騙し取られる さらに口座から現金引き出され… 静岡・磐田市