報道陣に深々と頭を下げ…広末涼子さん極めて異例な早朝の釈放　被害者と示談が成立　浜松市

傷害の疑いで勾留されていた俳優の広末涼子さんが１６日朝釈放されました。

　１６日朝6時ごろ、勾留されていた浜松西警察署から釈放された、俳優の広末涼子さん。署から出ると、両手を体の前で合わせおよそ3秒間、報道陣に向けて深々と頭を下げました。極めて異例な、早朝の釈放でした。

　逮捕から８日。少しやつれたようにも見えるその顔は、緊張しているようにも、物憂げな表情を浮かべているようにも見えます。釈放された広末さんの服装は、全身・黒で統一されていました。お辞儀をしたあと、軽く頷くような仕草を見せると、迎えの車に乗り込んで浜松西警察署をあとにしました。

和田佳代子記者
「きょう地検浜松支部は、俳優の広末涼子さんを、処分保留のまま釈放しました。今後は任意での捜査が続けられることになります」

　捜査関係者によりますと、広末さんと被害者の間で示談が成立したということです。

和田佳代子記者　９日
「広末容疑者を乗せた車が建物から出てきた。正面には金網があり、広末容疑者は後部座席に座っているとみられるが、中の様子は確認できません」

　事件の前、掛川市の新東名高速上りで、自らが運転する車で事故を起こしていました。

　事故直後から落ち着かない様子で、その後の取り調べでも、当初は気が動転したような状況が続いたという広末さん。

「捜査員１０人ほどが今、広末容疑者の自宅の敷地内に入っていきました。これから家宅捜索が行われるものとみられます」

　静岡県警は事故を起こした背景に、違法な薬物や服用していた薬が影響した可能性を視野に、危険運転致傷の疑いで広末さんの自宅を家宅捜索。

　捜索の結果違法な薬物は見つからず、その後の薬物検査の本鑑定でも、「陰性」の結果が出ていました。

　広末さんが社長を務める事務所は釈放を受け、１６日コメントを発表しました。

「被害者の方々に対し、心より深くおわび申し上げます。広末涼子本人は、被害者をはじめ多くの方々に多大な迷惑と混乱を与えてしまったことを大変申し訳なく思っており、深く反省しております。今後につきましては、本人の体調と状況を見極めながら、慎重に対応を進めてまいります」