「借金を抱えて冷静な判断ができなかった」他人に使わせるため複数の口座を開設した罪に問われた元警察官の男の裁判 検察は懲役2年を求刑 静岡地裁
静岡県警の元警察官が、他人に使わせるため複数の口座を開設した罪に問われた裁判の初公判で、元警察官の男は起訴内容を認めました。検察は懲役2年を求刑しています。
浜松中央警察署の元巡査長の男(28)は、2024年7月から8月、磐田市に住む会社員の男と共謀し、他人に使用させる目的で複数の金融機関に自分名義の口座を開設した罪などに問われています。
それらの口座は振り込み詐欺などに使われました。9日静岡地裁で開かれた初公判で男は「間違っているところはないです」と起訴内容を認め「借金を抱えて冷静な判断ができなかった」などと話しました。
検察側は特殊詐欺の深刻さが増す中、警察への信頼を失墜させかねないと指摘し懲役2年を求刑しました。
一方弁護側は男がすでに社会的制裁を受け、犯行も従属的な立場だったと執行猶予のついた判決を求めました。判決は23日に言い渡されます。
