県政史上初 医師免許を持つ静岡県の部長級男性職員が懲戒免職に 県外の複数の医療機関で兼業許可を受けずに診療 報酬として約2740万円を受け取る

 兼業許可を受けずに医療機関で勤務していたとして、静岡県の部長級の男性職員が懲戒免職処分を受けました。部長級の職員の懲戒免職は県政史上初めてです。

 9日付けで懲戒免職処分を受けたのは、県の健康福祉部の62歳の男性理事です。県によりますと男性理事は2019年10月から2024年12月までに、県外の複数の医療機関で兼業許可を受けずに診療を行い、報酬として合わせておよそ2740万円を受け取っていたということです。

 2024年8月に「インターネット上に医師として名前が掲載されている」などと内部通報があり、事案が発覚。男性理事は県の事情聴取に対し事実を否定していましたが、辞令交付時には「免職の理由は理解できる」などと話していたということです。

 また男性理事は医師免許を持っていて、過去にも県内の医療機関で、兼業許可なく勤務をしたとして文書訓告を受けていました。

 部長級の職員の懲戒免職は県政史上初めてです。

静岡県の会見
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