うその目撃情報を捜査書類に記載した罪で警察官を起訴 静岡県警本部長は「極めて深刻な人権侵害」と再発防止に万全を期すよう訓示
捜査書類にうそを記載した疑いで逮捕された警察官が起訴されました。通報者が事故を目撃していないのに目撃したと記載していたということです。
虚偽有印公文書作成の罪で起訴されたのは、浜松中央警察署交通第一課の被告(56)です。
起訴状によりますと、被告は5月12日浜松市で起きた酒気帯び運転について、うその内容を捜査書類に記載したとされています。
通報者は「停止していた車を見つけた」と説明したにもかかわらず、被告は聴取した内容として「事故を起こした車のうしろを走っていて 中央分離帯にぶつかる事故を目撃した」と記載したということです。
これまでの調べに被告は容疑を認めています。

津田隆好本部長
2025年に入り静岡県警の警察官の逮捕者が相次いでいることを受け、津田隆好本部長は5日再発防止を指示しました。
津田隆好本部長:
「捜査書類の内容をゆがめることは極めて深刻な人権侵害であると同時に、警察捜査を信用失墜させる由々しき事態であり、被疑職員の個人的資質と簡単に片付けられる問題ではありません。指導教養を徹底し、再発防止対策に万全を期されたい」
