【コメ最新情報】イオンがアメリカのカルローズ米の販売を開始 富士宮の米穀店は10トンの随意契約を申請

YouTube Video 【コメ最新情報】イオンがアメリカのカルローズ米の販売を開始 富士宮の米穀店は10トンの随意契約を申請
動画を再生

コメ価格が高騰する中、小売り大手のイオンがアメリカのカルローズ米の販売を始めました。民間によるコメの輸入が急増しています。

 コメ売り場の一角に置かれていたのは、アメリカ・カリフォルニア産の「カルローズ米」を100%使用した新商品です。

 小売り大手の「イオン」が、6日から全国での販売を始めたもので、価格は4キロで、税込み2894円。

 5キロに換算すると、およそ3600円です。

イオンリテール中部カンパニー 食品部米担当 右田正晴さん
「ニーズがあることを確信して、「カルロ―ズ米」を販売することを決定しました」

 国産米とは異なり、ピラフなどをパラっと仕上げられる粒立ちが特徴です。

 静岡県内のイオン各店舗でも、6日から全店で販売をスタートしました。

購入した客
「食べたことないな、外国産米は。(味がよければ)別に問題ない」

購入した客
「値段が安いから。コメの質を気にしているわけではないので、ある方が気が楽なもんで、ないのが一番困る」

 イオンは随意契約でも、備蓄米2万トンを調達していて、東京・名古屋などの一部店舗では、すでに販売を始めています。

 6月中旬ごろにかけて全国で順次販売する予定で、静岡県内でも、「できるだけ早く販売できるように対応したい」としています。

富士宮の米穀店

大場舞桜アナウンサー
「備蓄米の随意契約が進んでいます。富士宮市にあるこちらのコメ販売店でも、きのう随意契約の申請が確定し、今後10トンの備蓄米が並ぶことになります」

 富士山本宮浅間大社のすぐ近く、商店街に店を構える加藤米穀。

加藤米穀 加藤英樹代表取締役
「一般の客から「コメは入りますか?」という問い合わせが多かったので、(随意契約に)今回申し込んでみようと決意した」

 店頭で売っているのはコシヒカリをはじめとした銘柄米。

 5キロあたり4000円~5000円台です。

 ここに5キロ2000円程度、半額の備蓄米が並ぶことになります。

加藤米穀 加藤英樹代表取締役
「できるだけ日本人には日本のコメを食べてもらいたい、それくらいの価格設定に落ち着いてもらいたい」

 店に入ってくるのは、5日からコンビニでも販売が始まった2021年産の古古古米。

 販売にあたっては、個数制限を設けるつもりはないそうです。

 と、いうのも…。

加藤米穀 加藤英樹代表取締役
「10トン売らなきゃという気持ちでいっぱい。申し込んではみたものの期待と不安と入り混じったような感情」

 今回の随意契約での申請には、「最低10トン」からという条件が…。

加藤米穀
加藤米穀

 自前の精米機能があることも、随意契約の条件の一つ。
精米工場を案内してもらいました。

 現在は週に4日、精米機を稼働させ、1日におよそ1.8トンを精米しています。

 備蓄米が届けば、週6日ほどに稼働を増やす予定です。

加藤米穀 加藤英樹代表取締役
「これが精米です。これが玄米から、この機械を通して白米になる。ぬかの部分はこちらから吸い込まれて向こうの方に流れていきます。白米とぬかに分かれる」

 備蓄米が届き次第、翌日にも販売する予定です。

加藤米穀 加藤英樹代表取締役
「コメの価格が高騰したせいで家計を圧迫している家庭が多いので、そういった方にできるだけ早く届けられるようにこちらも頑張っていきたい」

精米機
精米機