袴田さん58年、前川さん39年…袴田ひで子さん「再審法改正を命尽きるまであきらめない」 前川さんの再審無罪に喜び爆発

 39年前に福井市で女子中学生が殺害された事件で、無罪判決を受けた前川彰司さんについて、再審無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんが喜びをあらわにしました。

袴田ひで子さん:「とても喜んでおります。お互いに頑張ろうって励まし合っていたんですね。本当にきょうは完全に無罪になって、本当におめでとう」

 前川彰司さんは、1986年に福井市で女子中学生が殺害された事件で、懲役7年の判決が確定。服役後、無実を訴えて再審を求め、2024年10月再審開始が認められ、18日無罪判決が言い渡されました。前川さんは今年1月に袴田さんの自宅に訪問するなど、これまでひで子さんとはお互い励ましあってきました。

 袴田さんは無罪確定まで事件発生から58年、前川さんは40年近く経っていて、検察の抗告や証拠開示の義務がないなど再審法の不備を浮き彫りにしました。

袴田ひで子さん:「再審法改正についても、私たちも一生懸命やっておりますが、今回の国会ではね、ちょっと進みませんでしたがね、秋の国会ではね、絶対通していただきたいと思ってる。この波に乗って再審法改正も実行してもらいたい。命の尽きるまでは諦めないで頑張っていきます」

前川さんの弁護士とZOOMで話すひで子さん(川崎市)
前川さんの弁護士とZOOMで話すひで子さん(川崎市)