再審無罪判決に対する検事総長の談話は「袴田さんを犯人視し名誉棄損にあたる」袴田さんの弁護団が8月18日に国を提訴へ

袴田巌さんの再審無罪判決に検事総長が「強い不満」と談話を発表したことについて、弁護団は8月、国を提訴すると発表しました。
59年前旧清水市で一家4人が殺害された事件の再審で、袴田巌さんは2024年無罪が確定しました。
これを受けて検察のトップ・畝本直美検事総長は「強い不満を抱かざるを得ない。控訴して上級審の判断を仰ぐべき」などと談話を発表していました。
弁護団はこれが袴田さんを犯人視し、名誉毀損にあたるとして59年前に逮捕された日に合わせ、8月18日に国を提訴する方針を示しました。
袴田さん弁護団 小川秀世弁護団長
「問題が大きい事件だったということを改めて認識させられた」
袴田さん弁護団 村﨑修弁護士
「袴田事件がこれだけ長くかかったと、責任は誰にあるのかと(国賠請求は)こういう事件を2度と繰り返せないという意味合いがあると思いますね」
また、無罪判決から1年となる9月26日には、検察や静岡県警が違法捜査で袴田さんを犯人に仕立て上げたとして、国や静岡県を訴える方針です。
