「命綱を使えば焼死を防げたと認めるのは困難」 業務上過失致死の疑いで書類送検した当時の小隊長の男性を不起訴に 静岡市消防士死亡火災

3年前に静岡市の繁華街で消火活動中の消防士が死亡した火事で、書類送検されていた当時の小隊長について、静岡地検は不起訴としました。
2022年8月に発生した静岡市葵区呉服町のビル火災では、消火活動にあたっていた駿河消防署の消防士・山本将光さん(当時37)が死亡しました。
警察は活動基準で定められた命綱を結ばせなかったとして、去年8月当時の小隊長の男性(41)を業務上過失致死の疑いで書類送検していました。
静岡地検は7日付でこの男性について嫌疑不十分で不起訴としました。
地検は「命綱を使えば焼死を防げたと認めるのは困難」としています。
一方、火元となった飲食店の元店長は業務上失火の罪で起訴されました。