水産加工会社の元常務が初公判で一部否認「漁協関係者から承諾を得ていた」 静岡・焼津漁港の冷凍カツオ窃盗事件
静岡県の焼津漁港の冷凍カツオ窃盗を巡る裁判で、およそ78トンのカツオを盗んだ罪に問われている水産加工会社の元常務が、「漁協関係者から承諾を得ていた」として、起訴内容を一部否認しました。
焼津市の水産加工会社の元常務(47)は2021年3月、焼津漁港に水揚げされた冷凍カツオ合わせておよそ78トン(1240万円相当)を必要な計量をしないでトラックに積み込み盗んだ窃盗の罪に問われてます。24日に静岡地方裁判所で開かれた初公判で、被告は持ち出した「カツオの量は争わない」としながらも、「一部については漁協の関係者から承諾を得ていたので犯罪は成立しない」と起訴内容を一部否認しました。
検察はその後の冒頭陳述で、被告が事件の発覚以降、計量せずに運び出していたカツオについて、関係者に「お礼品などと説明するよう指示していた」などと指摘しました。
次回の裁判は11月26日に開かれる予定です。
