「人を殺すつもりでやったわけではない」夏祭り会場に乗用車で突っ込み殺人未遂罪に問われた被告は起訴内容の一部を否認 静岡地裁

2023年静岡市の夏祭り会場に乗用車で突っ込み、客を引き殺そうとした罪に問われている男の初公判が開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。

 起訴状などによりますと、静岡市駿河区丸子の無職の被告(28)は2023年8月、静岡市葵区の中心市街地で行なわれていた夏祭りの会場に乗用車で突っ込み、客7人を殺そうとした殺人未遂罪に問われています。

 静岡地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告は「犯行事実に間違いないが、人を殺すつもりでやったわけではない」と起訴内容を一部否認しました。

 続く冒頭陳述で検察側は「被告人は『みんなめちゃくちゃになればいい』と考え犯行を決意した。身勝手な犯行動機に酌むべき事情はない」と指摘。

 一方の弁護側は客観的事実に争いはないとしたものの、「人が死ぬ行為と分かって行ったわけではない」として、傷害罪の適用を求めました。

静岡地裁
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