被災地から県に2度の『自衛隊派遣要請』も伝わらず…県議会で追及 県「検証する」 静岡県

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 静岡県牧之原市への自衛隊派遣をめぐり8日、静岡県議会の常任委員会で県の責任が追及されました。

静岡県議会 危機管理くらし環境委員会 伊丹雅治委員長:「県民に不信感を与えたことは大変遺憾」

 8日行われた県議会の常任委員会。追及されたのは自衛隊の災害派遣を巡る県の対応についてです。国内最大級の竜巻によって甚大な被害が出た牧之原市は、県に対し2度にわたり、自衛隊の派遣を要請。ところが…。

静岡県 鈴木康友知事(9月30日):「(自衛隊は)派遣をしないという方針だった」

 当初、県は「自衛隊が派遣を断った」と説明。ただ自衛隊側は、「県から要請はなかった」と異議を唱えていました。その後、県と自衛隊による担当者レベルの事前調整で、災害派遣の要件を満たさないと、認識を共有していたことが発覚。県は「組織の中で意思疎通ができていなかった」として、認識の誤りを認めています。

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 さらに、8日の常任委員会では牧之原市長から要請を受けた段階で、鈴木知事が危機管理監に対し自衛隊の派遣要請を指示していたことも明らかになりました。

塚本大県議:「組織ですから。トップの意向が伝わらなければ、それはだめだと思う」

静岡県 斎藤耕司危機管理部長:「体制については我々も検討して、どういったルートでやるのが一番いいのかを検証していく」

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