75歳の男性の遺体を遺棄した疑いで息子ら男女5人を逮捕し男性の自宅に放火しようとした疑いでフィリピン国籍の男を逮捕 浜松市

逮捕されたのは実の息子でした。75歳の男性の遺体を遺棄したなどとして男女6人が逮捕されました。

大野裕輝記者
「現場は住宅が立ち並ぶような場所ですが、付近の方によると、地元の方以外が歩いているのは珍しいというような、そんな場所だということです。」

 浜松市中央区の閑静な住宅街。

 この一角にある住宅を燃やそうとしたとして、18日朝フィリピン国籍で浜松市浜名区の工員の男者(31)が逮捕されました。

 警察によりますと、男は今年8月12日頃から16日頃までの間に男性(当時75)が所有する浜松市中央区篠原町の住宅を燃やそうとした疑いがもたれています。

大野裕輝記者
大野裕輝記者

近隣住民が目撃した異変

 実は、この事件と同じ時期に、ある“別の事件”が発生していました。

 警察は放火未遂のあった家の持ち主である男性(当時75)の遺体を、8月12日ごろに浜松市浜名区に遺棄した疑いで息子(27)と義理の娘(29)ら5人を逮捕しています。

 認否については明らかにされていません。

 実の息子らによる死体遺棄と放火未遂事件。

 男性について知る近隣住民は「ある異変」を感じていたといいます。

Q:最後後藤さんを目撃したのはいつぐらい?

近隣住民(浜松・中央区)
「8月にいなくなる、1週間ぐらい前だよ。16日に、「孫がばあば、救急車。パトカーがいっぱいいるから出ちゃいかん」って言うじゃん。警察の黄色い、黄色いテープあるじゃん。ここ張った時には、怖くてね。お巡りさん、1カ月~2カ月ぐらいやってたよ。」

Q:連日警察が回って?

「警察回って、家の中をあれしてた。」

近隣住民(浜松・中央区)
「ここに検分車が2~3台ぐらい止まって、そこの遠鉄ストアさんのところで、駐車場のところでパトカーが一台止まっていて24時間。夜中の時のパトカーだけは見ていた感じですね。」

近隣住民
近隣住民

親子の間に何が

 外で会えば挨拶を返してくれていたという男性。

 近隣住民から見て、特に変わった様子は無かったといいますが、警察によると男性は4月と7月に2回「自身の口座に身に覚えのない引き出しがある」と警察に相談していました。

 7月31日には浜松西署に再び男性が来署。

 お金の払い出しをしたのが息子であると確信したと話したといいます。

 ただ、一度家族で話し合うとしてその日は帰宅。

 その後、8月上旬に警察から複数回電話をしたものの、
連絡が取れなかったということです。

 それからおよそ2週間後、親族からも「男性と連絡が取れない」と警察に相談があり、警察官が自宅を訪れると、一部が焼けた状態を発見。

 さらに、10月28日に市内で男性の遺体を見つけたということです。

 警察は男性の口座から現金およそ75万円を不正に盗んだとして息子9月に逮捕。

 認否は明らかにしていません。

 親子の間にいったい何があったのか?

 警察は殺人事件も視野に事件の詳しい経緯を調べています。

浜松西警察署
浜松西警察署