「世間一般の人と同じ人になった」再審無罪となった袴田巌さんに国民年金の支給が始まる
再審無罪となった袴田巌さんが、特例法を利用し申請の手続きをしていた国民年金について初めて支給が始まりました。
特例法では再審無罪となった元死刑囚が、死刑確定から納付義務がある60歳までの未納分の保険料を後から支払えば年金を受けられます。
その制度を活用して、7月、袴田巌さんの成年後見人の弁護士が厚生労働省に申請手続きをしていて、12月15日に年金の振り込みが始まったということです。
振り込まれたのは、2024年再審無罪が確定した翌月の11月から2025年の11月までの13カ月分、およそ80万円です。
袴田さんは1980年に44歳で一旦死刑が確定。60歳になるまでの16年間の保険料はおよそ300万円で、それを全額支払えば、支給されるはずだった年金支給相当額の500万円あまりの特別給付金も支払われる見通しです。
●袴田ひで子さん:
「世間一般の人と同じ人になったってこと。(巌は)無罪になったことを認識してる。元気で100までとは言わんがもう5年ぐらいは生きててもらいたい」

