検事総長談話は「名誉毀損」か否か…再審無罪の袴田巌さんの訴えに「犯人視していない」と国は争う姿勢 静岡地裁
再審で無罪が確定した袴田巌さんが、検事総長に名誉を傷つけられたとして国を訴えた裁判が始まり、国は棄却を求めて争う考えを示しました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受けた袴田巌さんは、2024年の再審で無罪が言い渡され、確定しています。これについて検察のトップ畝本直美検事総長が控訴断念時に発表した「控訴して上級審の判断を仰ぐべき」などとする談話が、袴田さんを犯人視し名誉毀損にあたるとして国に損害賠償550万円の支払いなどを求めています。
26日午前、静岡地裁で開かれた第1回口頭弁論で弁護団の小川秀世弁護士は「畝本氏は無罪判決を汚し、袴田さんの名誉を毀損した」などと主張。一方、国側は談話について「控訴断念の経緯を説明したもので、袴田さんを犯人視したものではない」と主張し、請求の棄却を求め争う姿勢を示しました。
裁判後、会見に臨んだ弁護団は…
袴田さん弁護団 小川秀世弁護士:「(検察は)率直なことを述べないで、もう嘘をついたという風に私は確信をしております。そういう意味で、本当に検察庁が残念。検察官が少し考え直していただきたいというそういう気持ちを強く持っている」
次回の口頭弁論は6月11日に開かれます。