漁獲量未報告の大間産クロマグロを取り扱ったとして静岡市が市内の卸売業者を是正指導

大間産クロマグロの漁獲量を青森県に報告していなかったとして水産卸売業の社長らが逮捕された事件で、静岡市が市内の卸売業者に是正指導を行っていたことがわかりました。

画像: 漁獲量未報告の大間産クロマグロを取り扱ったとして静岡市が市内の卸売業者を是正指導

 静岡市中央卸売市場内の卸売業者は、2019年7月からおよそ2年間、漁獲報告のないマグロを取り扱っていたとして、静岡市から是正指導を受けました。

 2月には、報告が義務付けられているクロマグロの漁獲量を報告していなかったとして、大間町の水産卸売業の社長らが逮捕されていて、取引相手だった卸売業者は、16日ホームページで商品に漁獲未報告のものが含まれていた可能性が非常に高いことが判明したと公表しました。

 卸売業者は、委託納品されたマグロが多量だったため、商品名を「ブリ」や「その他鮮魚」として計上した他、マグロを買い戻す際に実在しない法人名で販売原票に記載していたということです。

 これを受け卸売業者は去年6月、原因や再発防止に向けた取り組みなどを記載した改善報告書を市に提出しました。

 卸売業者は「社内チェック体制、社員教育を強化し、二度と過ちを起こさないよう、努力してまいります」とコメントしています。