岩石に熱エネルギーを蓄え活用する実証実験が始まる 蓄える熱の量は国内最大規模 静岡・島田市

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 岩石に熱エネルギーを蓄え活用する実証実験が静岡県島田市の製紙工場で始まりました。蓄える熱の量は国内最大規模です。

 東芝や中部電力が島田市の新東海製紙の工場に設置したのは、国内最大級の岩石蓄熱の設備です。岩石蓄熱とは天然の岩石の持つ「熱しやすく冷めにくい」特徴を生かし、工場の余剰電力を使って岩石に熱風をあて熱エネルギーを蓄えるものです。

 設備の中には県内で採取された天然の岩石が70トン詰め込まれていて、蓄えられる熱容量は電力に換算するとおよそ880世帯が1日で使用する量にあたります。

 その後蓄えられた熱エネルギーが工場で必要な時に必要な量が放出される仕組みです。

 製紙工場では熱エネルギーを紙の乾燥工程で使う蒸気として活用しています。担当者によりますと岩石蓄熱は設備を大容量化した時の初期費用が抑えられ、コストや資源の調達で優れています。

 一方で、蓄積中に徐々に熱エネルギーが外に逃げてしまい同じエネルギー量を保つ難しさがあるということです。

●東芝 サーマル&ハイドロパワー事業部 三木浩睦さん:
「国産かつ地産地消の蓄エネ技術が構築できることで、2030年代40年代には日本国内のCO2削減、カーボンニュートラルに貢献できるのではないか」

 東芝は今年度中に実証実験を終え、来年度以降の製品化を目指す方針です。