静大・浜松医大の統合再編のための「統合準備室」地域のために有効活用求める浜松市
静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐり、浜松市が後押しするために設置した統合準備室について、中野祐介市長は「対外的にも見える利用を」と訴えました。
浜松市が市の中心部に設置した統合準備室は、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編の後押しを目的に2020年3月から、両大学に無償で提供されています。
当初2年間の貸し出しを想定していましたが、大学統合・再編問題の無期限延期に伴い、貸し出し期間も延長されました。
現在の利用状況について、浜松医科大学は職員を配置し大学統合・再編に向けた業務に当たっているとしています。
しかし、今年に入って2つの大学合同での利用はわずか2回に留まっています。
中野祐介市長:
「地域が応援する意気込みを見せることで、再編・統合に向けた動きをもう一度進めていきたい。対外的にも動きが見えてくる形でできれば有効活用していただければ」
中野市長はすぐに貸し出しを中止する考えはないとしつつも、今後活用の在り方について議論していくということです。
一方統合準備室の今後ついて静岡大学は「浜松市の判断に従う」浜松医科大学は「実務作業は必須で準備室は必要」とコメントしています。