リニアに対する姿勢は…大井川流域市町が選挙区の静岡2区の立候補予定者が公開討論会

 岸田総理は、14日にも衆議院を解散し、衆院選を19日公示、31日投開票とする意向です。迫る決戦を前に静岡2区では公開討論会が行われました。注目はリニア問題です。

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リニアに対する姿勢は…大井川流域市町が選挙区の静岡2区の立候補予定者が公開討論会

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石田和外アナウンサー:「静岡2区の公開討論会、コロナ禍ということもあり、収録スタイルで行われます」

 島田青年会議所などが主催した衆院静岡2区の公開討論会。今回は一般の傍聴者を入れず、後日インターネットで配信するスタイルにしました。

 参加した立候補予定者は、自民党の現職、井林辰憲氏(45)、立憲民主党の新人、福村隆氏(58)、共産党の新人、山口祐樹氏(31)の3人です。

「リニア問題」めぐり舌戦

 島田市や藤枝市などを地盤とする静岡2区は大井川流域の選挙区。討論会でも「リニア問題」をめぐり3人が舌戦を繰り広げました。

井林氏
「(大井川の)水の問題は、JR東海と静岡県では残念ながら、冷静で科学的、技術的な議論がなしえないという状況で、国の有識者会議で中間取りまとめの案が提示された。かなり問題点は明確になってきた。流域の方々に分かりやすい形で説明ができるように、さらにJR東海には頑張ってほしい」

福村氏
「(トンネル工事の)残土は大井川の上流に駿府城公園くらいの面積に、県庁の一番高い所と同じくらいの60から70mの高さまで残土を積む計画と言われている。まさに、今回起きた熱海の土石流災害にあったように、十分な注意が必要。科学的、工学的な見地でしっかり調査しなければいけない」

山口氏
「水資源の確保とリニアの両立は不可能。工事中止は当然。またコロナウィルスの感染拡大でリニア利用者の減少の可能性も増大している。工事が長引き、工事費が増えるなど採算需要予測の見直しは必須で、国民的な議論が必要」

今月31日投開票の見通しとなった衆院選について、3人は…。

井林氏
「衆議院選挙なので政権選択を問う選挙だと思っている。私たちは一貫してウィズコロナを訴えてきたが、立憲民主党はゼロコロナ的な政策、どちらがいいか決めてもらうことになる」

福村氏
「野党が一枚岩になって皆さまの負託に応えられるような…」

(野党の一本化は静岡2区でも?)
「そういう機運が高まって静岡2区でも1対1の構図になればと、切なる希望」

山口氏
(ご自身の意思とは別のところで、野党の選挙協力という動きがあるが)
「この2区ではそういう話はないので、これはこのまま選挙に突入していくものと思うし、そこは揺るがず党の主張を貫いていきたい」

 衆院静岡2区には、3人の他にれいわ新選組の新人、大池幸男氏(66)が出馬を表明しています。れいわ新選組は、リニア新幹線計画の見直し、消費税の廃止などを訴えています。

 この討論の模様は、5日の夕方から島田青年会議所のユーチューブチャンネルで配信される予定です。