大道芸W杯実行委の説明は不十分 アーティストが公の場での話し合いを求める
来週静岡市で開幕する大道芸W杯に出演予定のアーティストが、実行委員会に対し解任されたプロデューサーの不適切発言について、公の場で話し合う機会を設けるよう求めました。
●渡辺翼さん:
「密室で私、1人だけ呼び出し1対3とか1対4とかではなくて、開かれた場で市民やパフォーマーやスタッフ、多くの方に納得がいく形での話し合いを求めています」
27日会見を開いたのは、11月5日に開幕する大道芸ワールドカップに出演予定のディアボロアーティスト渡辺翼さんです。
大道芸ワールドカップを巡っては、外国人への差別的発言でプロデューサーが解任。開催するかどうかについて検討されていましたが、実行委員会は当初3日間だった予定を2日間に縮小して開催することを決めました。
渡辺さんはこの経緯などについて、出演予定者らに十分な説明がないと主張しています。
●渡辺翼さん:
「出演アーティスト・パフォーマーに対する説明会を再三求めてきましたが、開かれてきませんでした。実行委員長代理からは私も含め個々に連絡がありました。これをもって納得してもらった、意見は伺ったとしているわけです」
渡辺さんは26日共催者の静岡市に「改善策の公表」や「意見交換会の開催」などを求める要望書を提出したことも明らかにしました。
これを受け実行委員会は大会ホームページに再発防止策を掲載。
その中で「差別をしない、させない、許さないことを宣言する」などと記載しています。
出演するかどうかについては、28日正午までに届け出する必要があり、渡辺さんは実行委員会の対応によっては不参加もありえるとしています。
●渡辺翼さん:
「対話の場を設けることは、今後大道芸ワールドカップin静岡が末長く多くの方に愛されるイベントに戻れるよう欠かせないことだと思っている」